派遣社員で賢く働こう

派遣社員で賢く働こう

派遣社員で賢く働こう

同じ「派遣社員」として働くにしても、少しでも良い条件で働きたいですよね。それには、派遣先企業にとって魅力的な派遣社員になる必要があります。では、派遣先企業にとって今欲い派遣社員とは、どのような派遣社員なのでしょうか?

 

派遣先企業が派遣社員に求めるものは沢山ありますが、大前提として「仕事ができる」ことが必要です。派遣社員は派遣先企業の人手不足を補うために派遣されるのですから、仕事ができるのは当然のことです。派遣先企業で任された仕事をしっかりとこなすためにも、日ごろから自分のスキルを磨いておきましょう。派遣会社が開講じているパソコンスキル講座などを利用すると良いでしょう。

 

また、契約期間中はしっかりと欠勤・遅刻・早退などをできるだけせずに働くことも大切です。人材派遣は信用が大事です。あなただけの問題ではなく、派遣会社の信用問題にも関ります。基本的なことですが、派遣社員の中には無断で欠勤したり、突然連絡が取れなくなってしまう人もいます。派遣社員とはいえ、お給料を頂いている以上、契約期間中は派遣先企業で勤務する義務があります。仕事を休むときは派遣先企業だけでなく、派遣会社にも連絡を入れましょう。

 

即戦力を求められる派遣社員にとって、ある程度のスキルがあるのはもちろんのことですが、「話しやすい人である」ことも大切です。それは何も特別社交的でなくてはいけないというわけではなく、あいさつがきちんとできる、すぐに感情を表に出さない、笑顔で受け答えできるなど、当たり前のことです。自分にとって一緒に働きたい人はどんな人か?少し考えてみましょう。

あなたの仕事探しを手伝ってくれて、相談にも乗ってくれる派遣会社。仕事を紹介されるまでは頻繁に連絡も取り合いますが、仕事を紹介され、派遣先企業に派遣されてからはどのように付き合っていったら良いでしょうか。

 

派遣の仕事に就業後の派遣会社との付き合い方のポイントは、派遣会社の「営業」さんと仲良くなる事です。実はこれは、あなたの時給にも大きくかかわることです。あなたと派遣先企業の仲介役である営業さんと仲良くしておけば、いざ時給アップの交渉をしようと思ったときに話を切り出しやすく、交渉も上手くいくことが多いです。

 

時給に関しては、ある程度決まりがあり、システム化されていますが、営業さんも人です。めったに話しもせず付き合いにくい派遣社員よりは、日ごろから良く話し仲も良い派遣社員の力になってあげたいと思うのが人情でしょう。

 

積極的に仲良くなっておけば、その他派遣先でのトラブルがあったときも相談しやすく、また営業も親身になって対応してくれます。営業さんの方も、派遣社員には長く仕事を続けてもらいたいと思っています。ですので、仲良くなれる機会は多いはずです。そのような機会に積極的に参加し、営業さんと仲良くなっておきましょう。

 

しかし、仲には営業を完全に仕事と割り切り、仲良くなろうにも取り付く島もない営業さんもいます。担当営業を変えるのは難しいので、その時はコーディネーターと仲良くなりましょう。どちらにせよ、人間関係を円滑にすることが、派遣会社と上手に付き合って行くポイントです。

派遣社員として働いているあなた、現在のお給料には満足していますか?「このままでもいいけれど、できればもう少しだけお給料が欲しい」という人も「全然足りないから、グンとお給料をアップさせたい!」という人も、得するお給料アップの方法をお教えいたします。派遣社員のお給料を上げるには以下の3つの方法があります。

 

【時給を上げる】
派遣の仕事そのものの時給を上げる方法です。派遣の仕事を始めたばかりの人や、自分のスキルに自信がない人には向きません。時給を上げることができれば、働いた時間がそのままお給料に直結するのでやる気が格段に上がります。また、周囲もあなたを見る目も変わるでしょう。

 

【Wワークをする】
派遣の仕事終了後。または休日の空き時間を使って、他の仕事をする方法です。派遣社員の副業は禁止されていないので、堂々とアルバイトをすることができます。体調管理・時間管理さえできれば、お金も稼げるし、気分転換にもなる良い方法です。アルバイトの他にも派遣会社に相談して、単発・短期の仕事を増やす方法もあります。

 

【正社員になる】
少しの給料アップじゃ物足りない、グンとお給料を上げたい人にオススメの方法です。派遣会社の「紹介予定派遣」制度を利用して、派遣社員から正社員を目指します。うまく行けば最長で6ヶ月の派遣社員生活の後に正社員になることができます。正社員になれば給料やボーナス、各種手当てなどの待遇面で派遣社員とはかなり差がでます。派遣のメリットを捨ててもいいからお給料を上げたい人にはこの方法が一番オススメです。

派遣の仕事の時給を上げるのに必要なのは、派遣会社との「交渉」です。そんなの難しくてできないという方にも、この「交渉」のコツをご説明しますので安心してください。交渉はそんなに難しいものではありません。コツは「派遣会社の営業・派遣先の担当者と仲良くなること」、「自分を磨くこと」、「話を切り出すタイミングを間違えないこと」です。

 

【派遣会社の営業・派遣先の担当者と仲良くなること】
「派遣会社との正しいつきあい方」でも話しましたが、時給アップの交渉をする上で、派遣会社のあなたの担当営業と仲良くなることは大切です。それに加えて、あなたの時給に影響するのは派遣先企業のあなたの担当者です。派遣先が派遣会社に払うお金が上がらなくては、あなたの時給の上限も上がりません。ですので、派遣先の担当者とも信頼できる人間関係を築いていくのがポイントです。

 

【自分を磨くこと】
時給アップの交渉も、あなたのスキルがあってこそです。交渉の材料になるように日頃からスキルを磨いて、新しい資格を取ったり、仕事上で功績を残しましょう。また、資格はできるだけ今の業務に関連性のある者の方が、交渉しやすくなります。

 

【話を切り出すタイミングを間違えないこと】
時給アップの交渉のタイミングですが、これは契約更新時が一番良いです。とはいえ、就業してから1ヶ月や3ヶ月では時給アップ交渉にはまだ早すぎるでしょう。ねらい目は半年や1年などきりのいいとき、または新しく資格を取ったときです。派遣先で良い評価を頂いたときも、あなたの時給をアップさせる良い機会です。

 

時給アップの「交渉」のコツ、少しでも掴むことができたでしょうか。私は口下手だから難しいかも…と思うあなた。実は、口下手なあなたでも時給アップの交渉を成功させる裏技があります。それは履歴書だけでなく、「職務経歴書」を作成することです。派遣会社登録時や交渉時に、自分の経歴・スキルが上手く説明できなくても、この「職務経歴書」があればあなたの経歴が一目瞭然だからです。交渉ごとは得意だという人も、自分の経歴を整理するために「職務経歴書」の作成をオススメします。

時給アップのために資格を取ると言っても、具体的にはどんな資格をとったらいいんだろう?ここではそんな疑問に答えます。職種を問わず、幅広く使える資格・スキルを教えます。

 

【Microsoft Office Specialist(MOS)】
Microsoft Office Specialist(MOS)とは、Microsoft OfficeのWord、Excel、Power Point、Access、Outlookのスキルを判断するための資格です。プレゼン用の資料作成ができるPower Pointやデータベース作成・管理ができるAccessは使わなくても、文書作成のWord、表作成のExcelはほとんどの企業で使用されるソフトウェアです。このなかで最も重要なのが、様々な書類に応用可能なExcelです。ですので、初心者はまずExcelの勉強から始めてみると良いでしょう。また、MOSには下級の「スペシャリストレベル」と上級の「エキスパートレベル」があります。できれば、上級を取得しておくと、他の派遣社員と差別化が図れるのでオススメです。

 

【簿記検定】
簿記検定は、経理事務などの職種で必要になる資格です。会計知識や財務諸表の読解、基礎的な経営管理や分析力を判断する資格です。経理や事務職で働く人には必須の資格となります。「簿記検定」は4級〜1級まで段階があります。事務職・経理事務なら2級、税理士を目指すなら1級を取ります。事務職・経理事務では1級までとっても、労力の割にはさほどメリットがないと言われていますので、その分の時間で他の資格を取得することをオススメします。

 

【TOEIC】
TOEICは、ビジネスにおける英語能力を判断する資格です。外資系企業や海外取引がある会社、テレホンオペレーターなどでは取得が望ましい資格です。合格・不合格の判定はなく、990点を満点としたスコアで表されます。スコアの目安は、外資系企業なら700〜800点、英語を生かした事務職なら600点以上のスコアが必要です。

派遣社員として時給を上げる方法のほかにも、手早く給料を上げたいのなら「Wワーク」という方法があります。「Wワーク」とは働き方の一つで、派遣の仕事終了後や休日の空き時間を利用して、別の仕事をすることを言います。

 

週5日毎日就業後に働くのは大変でも、例えば週に1日だけ9時から17時までは派遣で働いて、18時から22時まではアルバイトをする、などの方法ならば派遣の仕事にもそれほど影響もありません。派遣の仕事と全く違う職種をアルバイトに選べば良い気分転換にもなります。

 

 

【Wワークを行う上で大事なポイント】

 

・Wワークを行う具体的な目的を決める
単純にお金が欲しいから、という理由だけではWワークは続きません、単なるアルバイトだから…といってもお給料が発生する以上責任も伴う立派な仕事の一つです。「海外旅行に15万円必要だから、15万円貯めるまでWワークする!」など具体的に値段や期間を最初に決めてWワークを始めるのが良いでしょう。

 

・.Wワークが可能な環境を作る
Wワークをする具体的な目的が決まったら、次はWワークをする環境を整えます。派遣社員はアルバイト可ですが、念のため派遣会社に相談することをオススメします。アルバイトのために残業が不可ならその旨をきちんと派遣会社に伝えましょう。

 

 

Wワークは単に「もう少し自由になるお金が欲しい」「暇だから」といった理由だけでは続けることは難しくなります。仕事を行う上での時間や体調の管理が思った以上に大変だからです。Wワークは派遣先での残業時間が多い、日中は仕事のため連絡が取れない、といった人には難しくなります。途中で辞めたり、休む、体調不良などの問題が起こりうるからです。
Wワークを始める前に、自分がWワークを続けることが出来る環境にあるのか良く確かめてから始めましょう。

派遣の仕事でお給料を上げたい…といっても限界があります。派遣社員はボーナスもなく、昇給も時給にして年間50円から100円上がれば良い方です。ですので、大幅にお給料のアップを望むならばいっそのこと正社員を目指すことをオススメします。「ずっと派遣で働いてきたのに、今更正社員になるなんて大変そう…」と思うでしょう。しかし、正社員を目指す派遣社員のために特別な制度が用意されています。

 

派遣には通常の「一般労働者派遣」の他に「紹介予定派遣」という制度があります。「紹介予定派遣」とは、中途採用のようなもので、いずれは社員として登用されるという前提のもとに派遣社員として働くことを言います。紹介予定派遣では一般労働者派遣とは異なり、契約期間終了前の採用内定や、派遣法では通常禁止されている事前の面接も法律で認められています。

 

紹介予定派遣では、最長で6ヶ月の派遣社員としての契約期間の終了後、派遣先企業があなたを正社員として雇用したいと希望し、あなたも派遣先企業で正社員として働く意思があれば、正式に正社員として雇用されることになります。派遣社員としての契約期間は言ってみれば「お試し期間」のようなものです。

 

紹介予定派遣は企業にとってもあなたにとっても入社後に「何だか合わないかも……」という双方のリスクを減らせるというメリットがあります。初めから正社員で働くことを目的にしている人は派遣会社を選ぶ段階で「紹介予定派遣」を多く扱っている派遣会社を選ぶと良いでしょう。

正社員として働くことを前提に派遣される「紹介予定派遣」ですが、普通の「一般労働者派遣」とは違ったメリット・デメリットも存在します。ここではその両方について説明します。

 

 

【紹介予定派遣のメリット】
・正社員として正式に雇用される前に職場に雰囲気や仕事内容を知ることができる。前に仕事が体験ができるので、正社員としての就業後に「こんなはずじゃなかった…」というリスクを減らせる。また、企業側にとっても「この人はうちに向いてないかも…」というリスクを減らせるので双方にメリットがある。

 

・派遣期間終了後に正社員へと登用された場合、試用期間無しでの採用となる。新卒採用、中途採用と違い試用期間が無いため、最初からお給料が満額もらえる。

 

・一般の就職活動での入社と違って、選考から内定までの時間が掛からず、すぐに仕事を始められる。

 

 

【紹介予定派遣のデメリット】
・正社員の登用には、派遣社員だけでなく企業側の合意も必要なので、派遣契約期間終了後に断られる可能性もある。

 

・派遣契約期間は派遣先企業の雇用保険に加入できない。派遣契約期間中は派遣会社の雇用保険に加入するため、正社員になる際にあらためて入りなおす必要がある。

 

・派遣契約期間でも正社員なみの働きを要求されることもある。また、要求されるスキルは正社員なみであるにも関らず、待遇や賞与は出ないので、それ以外は全て一般派遣社員と同じ扱いになるため、不公平になる。

TOPへ